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「ワン!ワン!」
僕の声に気がつき、振り向いた人は間違いなく僕の御主人様でした。
「え…ちゃ…たろう?」
驚いた様な顔をしながら僕の名前を呼んでくれたから、ついその勢いのまま飛びついてしまいました。
「ワン!」
「うわ!」
僕の勢いに押し倒された御主人様の上で、跨がったままずっと顔を舐めていました。
「なっ!?ほ・本当に茶太郎か?」
「ワン!ワン!」
「は・はは…そうか…生きてたんだなお前は」
御主人様は半身を起こして、変わらない元気な笑顔で、僕の頭を昔の様に少し乱暴な手つきで、力強く撫でてくれました。
なにもかもが懐かしくて、凄く凄く嬉しくて、一杯ないて一杯笑って一杯顔を舐めました。
しばらく御主人様は笑いながら僕を撫でていましたが、僕を抱きしめた後、目線を合わせて口を開きました。
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