………second story………

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「茶太郎…お前は今あの人と一緒に生きているんだろ?俺と来ちゃ駄目だろ」 何を言ったのか良く分からなかったけど、何となく二人の内どっちかを選ばなきゃいけないんだなっと思い、凄く悲しくなりました。 「どうしたんだアーティー?ほらおいで」 すぐ後ろから僕を呼ぶ声が聞こえて、少し振り返りました。 どっちとも一緒にいたいのは我が儘なのかな? 「そうだ。あの人の所へ行くんだ。また遊びにくるから。なっ?」 また僕の頭を撫でて力強く笑ってくれました。 だから今度はまたすぐ会える気がして、御主人様もそう思ってくれてる気がして、寂しかったけど、辛かったけど、いっぱい尻尾を振りながら顔を舐めました。 「くぅ~ん」 また会えると信じてるから、『さよなら』じゃなくて『またね』って笑いかけました。 「ああ。またな茶太郎!」 御主人様も笑って手を振りながら、僕から離れていきました。 「アーティー」 「クゥ~ン」 悲しくて、御主人様にすり寄ってなきました。 「またきっと遊びに来てくれるよ」 僕の心を慰めてくれる様に、優しく僕を抱きしめて撫でてくれました。 「ワン」 「さぁ戻ろうなアーティー」 「ワン!」
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