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「不思議なんだけど、俺も美菜と同じように、一緒に居るだけで心が、幸せな気分で満たされる」
「本当……嬉しい」
美菜が、満面の笑みを浮かべて言った。
「ところで、美菜に本当の事を話そうと思う。タイガーマスクが美菜に話した事は全てべて作り話だ。
不慮の事故で気が動転したタイガーマスクは、気を失った美菜を死んだと錯覚して、この独房に連れ込んだ。そして、美菜が逃げださないように洗脳したんだ」
「ど、どうして……そんな事を話すの」
美菜が泣きそうな顔をして言った。
「そんな顔をするなよ……こっちまで悲しくなる」
北条豊(ジョー)が、美菜の頭を触りながら言った。
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