公園のブランコ

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小林豊が小走りに、公園を出て行ったのを見届けて、逸子は大きく背伸びをした。 (あぁ。 さっきは本当にビックリしたわ。 まさか、テレビ電話でジョウジと話す事ができるなんて夢のようだ) 逸子は星が出ている夜空に、視線を漂わせながら時折 『クスッ』 と思いだし笑いをしていた。 (誰も信じないわね。 これから、本当にゼロのメンバーに会いに行くって言っても) 「あっ、そうだ。 女の子の事を、すっかり忘れていたわ」 逸子は誰とは無しに呟きながら女の子の方に歩いて行く。
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