5人が本棚に入れています
本棚に追加
小林豊が小走りに、公園を出て行ったのを見届けて、逸子は大きく背伸びをした。
(あぁ。
さっきは本当にビックリしたわ。
まさか、テレビ電話でジョウジと話す事ができるなんて夢のようだ)
逸子は星が出ている夜空に、視線を漂わせながら時折
『クスッ』
と思いだし笑いをしていた。
(誰も信じないわね。
これから、本当にゼロのメンバーに会いに行くって言っても)
「あっ、そうだ。
女の子の事を、すっかり忘れていたわ」
逸子は誰とは無しに呟きながら女の子の方に歩いて行く。
最初のコメントを投稿しよう!