公園のブランコ
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「ねえ。 そんなにブランコ好きなの?」 逸子は女の子に声をかけながら近づいて行く。 (でも、変ねえ 最初から一言も言葉を発しないのは。 もしかしたら欠陥があるのかしら) 女の子は、1人でブランコを漕(こ)いでいる。 『ギーギー……』 静寂が支配している夜の公園で、ブランコの音だけが増幅されている。 『きゃー』 逸子が、淡い月明かりの中で女の子を見て悲鳴を上げた。
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