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香に問い掛けられて小林豊は固まってしまった。
(……しまった。消し忘れた)
前田は香の言葉でモニターに視線を移した。
そしてモニターからまた小林豊に視線を戻して呆れたように豊を見た。
「おぃ!お前は何を考えているんだ。
前回は死んだと思って独房にいれたんだったな。
今回は言い訳があるのか?」
「いや誤解だ。たまたま迷子になった女の子を彼女と一緒に警察に連れて行く為に、二人ともちょっと休憩……」
小林豊がしどろもどろになりながら説明した。
「小林さん。
あなた自分が何を喋っているのか解っているの?
メチャクチャよ……」
香も呆れたような表情をして云った。
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