「嬉々迫る不幸自慢」

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サキュバスさんは立ち上がりながら、 「くぅっ……! 取り敢えず、少し席を外すから、待っておれ……」 「……トイレなら」 「ええいっ! しつこい! 慎み深い女の子はトイレに行くと宣言しながらトイレなどには行かん! お花を摘みに行ってくるだけじゃ!」 サキュバスさんは激昂しながら、トイレに向かった。僕は待っている間に、壺の中身を薄めながら洗面台に捨てておいた。これ、後で怒られるかもしれないな……。イモリとヤモリは回収して三角コーナーに入れておいたから、おそらくセーフだ。 そして僕はベッドに戻り、また眠りにつ 「おい! 貴様! トイレから帰ってきたら、何寝ようとしておるんじゃ! 布団から出て来い! おい! イヤイヤじゃないわ! こら! 起きなさい!」 最終的にお母さんみたいになったサキュバスさんに布団を引っぺがされた。流石サキュバス、強引だ。 「何か失礼なことを考えておるじゃろう」 「……流石、胸が大きいと」 「本当に考えてた!?」 今のは褒めたつもりだったのだが……。
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