プロローグ

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いつものように愛車のJAZZ(50cc)に跨って法定速度を維持しつつ、俺は目的の場所へと向かう。 「あっちぃな、太陽の野郎無駄に元気じゃねぇか」 蒸れるメットの中が気持ち悪い。 愚痴って見ても何も変わらないので沈黙することにしよう。 十分ほど経って、ダイニングキッチン〈流れ星〉にやって来た。ここの売りは一人の店員さんとオーナーである。対極の意味で。 答えは入ったらわかる。 樫の木の扉を開けるとカランコロンとベルが鳴り、店員さんがやって来る。
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