1話

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『……。』 ベッドの上に座りながらアラーム音を静かに聞いている。 眠い…今日から高校一年…楽しみすぎて眠れなかったお決まりのパターン。 しかも寝たのは4時。 ただいまの時刻6時… うー…キツい。 『……。』 寝ぼけながらも口を開き、声がでるか確認…… 『……。』 …だが、少しも声がでる気配はない。 『。』 ため息をつき、真新しい制服を身にまとい部屋をでる。 「おはよー光。」 母が優しく笑いかけてくれる。 『…。』 笑って手を軽く振る。 これが私の挨拶。寂しく感じるが、今はこれが当たり前。
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