★行け!メンズ★~俺の笑顔は万年、君のもの。~

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パシャパシャパシャ それは、優が透と礼央と街を歩いている時だった。 パシャパシャパシャ 「君~。カッコいいね。ちょっとそこのスタジオまで来てみない?」 後ろから誰かに声をかけられた。 「はい?スタジオ?」 「うん。すぐそこなんだ。怪しい者じゃないよ。僕は、”底野 芸能プロダクション”の、只野一志っていう者なんだ」 底野 芸能プロダクション (そこの げいのう) 只野 一志 (ただの ひとし) と書かれた名刺を渡される。 「や。でも俺、これから学校あるし?」 透と礼央の視線をスルーしながら答える優。 「優?今まさに俺らサボってるんじゃ…」 「まーまーまーまー。良いじゃん。俺も一緒ついてくよ?優?面白そうじゃん」 礼央の言葉をさえぎり、透が前に出てきた。 「ね?俺らも一緒に連いてくからさ。行こう」 その只野という男はカメラを抱えたまま、優をまじまじと見ている。 「やっぱりイケメンくんだな~。久しぶりに大当たりしそうだ。うん!ねえ君、そんなに難しく考えないで? ちょっとしたお茶とお菓子も出すよ。だから来ない?チョコレートもあるよ」 俺は小学生かよ、 と心の中でツッコミながら、優は仕方なく頷いた。 「じゃー暇潰しに。どうせ学校サボりだし」 「やった!」 スカウトマンは嬉しそうにした。 そして、優はそのスカウトマンについて歩いて行った。礼央と透も一緒に後をついて歩いて行く事に。 渋谷のスクランブル交差点。 昼の一時の事だった。
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