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「じゃあ君。さっそくだけど、名前聞いても良いかい?」
「何でだよ。いきなり言う訳ねーじゃん」
「・・・。じ、じゃあ、年はいくつ?こ、高校生かな?」
「じゃあ小学生に見えんのかよ」
「・・・。え、えーと…じゃあ、えーと」
礼央は やれやれとした顔で、透は笑いを堪える顔で、ソファーに座って見ていた。
「そっ、そうだ!初めは少ないが、もちろん報酬は出すよ。どうだい?バイト変わりに、雑誌に載ってみないかい?」
「それはいらないし」
ゆっくり そう言う優に、スタッフは皆ぽかんとした。
『お金をやる』と言って、『いらない』と言う高校生など見た事がない。とでもいう様だ。
透が、嫌な予感…という顔をして優を見る。
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