second night

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【華月視点】 「なんやあの二階堂とかいう奴。よくまあ純血種のお前に反抗しようとかなるなあ。」 「…星だって僕にはタメ口だろ」 「それはお前がそうしろって言うたんやん。…つか、相変わらずお前の二重人格恐ろしいわあ。 さっきの弟君への顔と今の顔でえらい違いやで?弟君へは優しさの塊みたいな奴が他人になると笑いもせえへんもんなあ。」 「当たり前だ。ヒナタ以外に優しくする意味があるのか?」 「分かったやめろヤンブラ。」 「大体ヒナタのあの可愛さは罪だ。いとも簡単に周りのヴァンパイア共を虜にして魅了する。しかも無意識だからたちが悪い。かく言うあの二階堂もヒナタに惚れてるようじゃないか。馴れ馴れしくヒナタに触って…。不愉快でならない。そもそも」 「もうええって!お前弟君に関して喋り出すと止まらんから嫌なんや!まあ、確かに。弟君程綺麗な子はこの学園にはおらん!自信もって言える!せやかてお前もお前や!その不機嫌オーラしまえっちゅうねん!純血種のその気に周りが怯えとるわ!」 星にそう言われ華月は辺りを見回すと、食堂に居る生徒全員、恐怖でブルブル震えていた。 「……はあ。」 「にしても大丈夫なん?弟君。」 「何がだ」 「知らんはずあらへんやろ。世界で唯一、歴史上始めてヴァンパイアと人間との間に生まれた子や。しかも純血のヴァンパイアの血が流れとる。そんな子を元老院が目をつけてる事や。」 元老院…か。確かにヒナタについて何か調べてるようだが。 「ヒナタに何かしたら僕がこの手で………抹殺する。」 それに、恐らく元老院以外にもこの情報がいっている気がする。 ヒナタには誰も触れさせない。僕からあの子を奪うというのなら、許さない。 誰にもやらない。渡さない。譲らない。僕だけのものなんだ。 ヒナタを生かすも殺すも…僕だけ。あの穢れない純白を僕で染める。 「だからね…ヒナタ。僕は無性に腹が立っているんだよ…」 君はこの学園でただ1人、二階堂君には心を許している事に。 「……華月…。お前と弟君、ほんまに兄弟なんか…?弟君は混血種やから母親が違うだけなんやろうけど…今いちしっくりこうへんねん。」 「…僕とヒナタ、実の兄弟ではないからね。」 「…………それどうい…」 「知らなくていい事だってあるものだよ。」 その時の華月の、鋭く赤く光った目。純血種のそれに星は身震いを感じそれ以上聞く事をやめた。 .
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