second night

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ー暁sideー 俺達ヴァンパイアが眠る時間、ヒナタの部屋から静かな寝息が聞こえてきた。 静かに部屋に入る。そこで寝て居るのは、漆黒でサラサラなストレートの髪をし、深く艶めく藍色の瞳を閉じた瞼、薄く開いた柔らかそうな唇。白い肌に華奢な身体、匂うのは…高貴で誰をも狂わす魅惑の純血の血ー その人物、玖華白ヒナタ。 この学園の誰もがこいつの血や身体を狙ってる。側に俺が居るから今の所問題は無いし、純血の血には誰も逆らえやしない。 それがこいつを守ってるとでもいえるのか。 暁はヒナタの側まで寄り、頭をそっと撫でる。 でも、こいつは…純血の血が自分の中にかよってる事を疎ましく思っている。人間として生きたかった部分もあるのかもしれない。 人間の血の匂いもあるから、余計奴等はこいつの血を呑みたがる。 ー混血種ー 歴史上、今までヴァンパイアと人間に出来た子供なんていなかった。そんな事はあり得ないから。ヴァンパイアは吸血する時、自らの血も人間の中に入れる。人間にとってはヴァンパイアの血は毒だ。だから、血を吸われた人間は死ぬ。人間からヴァンパイアになる奴は、吸ったヴァンパイアが調整をして人間をヴァンパイアにする。 だが、ある程度は殺す。 もし、血を吸われてヴァンパイアになった人間が居るならそいつはそのヴァンパイアに隷属する事になる。 隷属するヴァンパイアにはたとえ、どんな奴でも逆らえない。 まるで、俺とあのクソッタレ会長のような関係だ。 憎くて憎くてたまらない玖華白華月に…俺は逆らう事が出来ないんだ。心は…こんなに抗っているのに。 「……なぁ、ヒナタ。俺はこの世に…お前以外大切な奴なんていない……」 俺は悔しくて、髪の毛をくしゃりと掴んだ。 .
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