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ー禁忌の子だ…ー
ー………様もとんだ子孫を残していったものだ…ー
ー咎落ちの子供よ…危険だー
ー我々にどんな影響を与えるか計り知れんー
ーならば閉じ込めてしまってはどうかー
ーそれで暴れられても困るー
ーいや…閉じ込めるのではなく…隔離でいいだろうー
暗い…暗い闇の中で奴等の会話が頭を遡らせる。
何なんだ……僕が一体何をしたー……
目が覚めてそのまま起き上がる。なんだ…まだ朝か。というか、朝に起きるなんて…不便だなぁ…。体はだるいのに…。
まあ…これも僕という罪のせいだよね。
「起きようかな…」
まだ誰も起きていないであろう廊下に出て外に出る。
こういう時、僕はいつも1人だ。ここの皆は全員朝に弱いから。本能的にダメなんだって。僕はそんな事無いんだけど。
あ、僕の名前は『玖華白ヒナタ』っていうんだ。この学園の1年生。
容姿端麗、成績優秀、身体能力抜群、抜け目なしと言われるけど、僕にとっては普通の事だからそんな事言われても嬉しくない。
そもそも、それはこの学園では普通な事だ。特に身体能力に関しては。僕より凄い人達だっていっぱい居る。
特徴といえば…何色も混じってない漆黒のサラサラでストレートの短髪、深く濃く光が篭った藍色の瞳。身長は163と低い方。体型も華奢な方で肌は白すぎるくらいだね。でも病人とかではないから。僕はいたって健康。
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