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「詳しくは……」
ヘミナが、倒れる博士を無理矢理引き起こす。
「コレから聞いて下さい」
「おいおい、創造主をコレ呼ばわりとは……あ、ごめんなさい。ちゃんとします、ちゃんとしますから。レーザー突きつけないで、尻に突きつけないでください。中から、身体の中から焼けちゃうから」
物騒な銃口を向けられながら、博士が額に汗してまくし立てる。
おいおい、大丈夫かよコレ。
「では泉岳寺君。君はドレスイレイズバトルというものを知ってるかい?」
「知らんわ」
博士の説明に、俺は即答した。
いきなり専門用語から入るなんて、説明下手ですねあなた!
「ドレスイレイズバトルとは、衣服の力を使い、相手の衣服を消し去る戦いのことだ」
さり気なくトチ狂ったことを言いながら博士がポケットから一個の透き通るような青い宝石を取り出した。
「マヤ文明の暦が終わった瞬間、これが日本の女性たちの許にランダムに現れたんだ。これを持つ者は、先ほど言ったドレスイレイズバトルへの参加権を得ることになった。ルールも、何もかもこの宝石が教えてくれたんだよ。不思議なことだが、これが古代文明の遺産だとすれば全て説明がつく」
「いや、つかねえよ」
「これ……我々の間では暫定的にドレスジュエルと呼んでいるが、この宝石を持つもの同士で戦い、敗北のたびにジュエルの耐久は減る。砕けたらゲームオーバー。それを繰り返し、最後まで残った者が次の暦の女帝となり、何でも願いを叶えられるというのだ! この素晴らしさが分かるかい、泉岳寺君!」
「んなアホなことあるかああああ!」
思わず俺は叫んでいた。
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