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「オーホホホ! 素敵な姿でございますわねえ、アスミさん」
アヤカの嘲笑に、思わず唇を噛む。
もはや、私は動けない。完全にジリ貧だ。
自分の今の姿が客観的にどう映っているかなんて考えたくもない。多分この上なく恥ずかしい状況になっているのだろう。
悔しくて、恥ずかしくて、涙が出る。
金に明かせて専用の衣装を作り、卑劣な手を使って戦う……こんな奴に負けたくない。
――負けたくないのに!
「このまま裸になったら、さぞかし素晴らしい眺めでしょうねえ。楽しみですわ」
裸……?
こんなポーズのまま裸になったら……やだ、やだやだ!
誰か……誰か助けて!
「ああアスミ……可哀想に……アスミの悲しみは、私がしっかりと記録し……」
「全く、悪趣味だな」
――ぐしゃっ!
不意に、聞き覚えのある声と共に、パパの持っていたビデオが握りつぶされる。
なんで……?
なんで来てくれたの……?
――泉岳寺君!
「な、なにをする! これは次の戦いに必要な……」
抗議を始めたパパを、ヘミナちゃんのハエトリグサがすかさずくわえ込む。
「泉岳寺さん、博士が持っていた青いドレスジュエルです」
ヘミナちゃんが投げ渡したドレスジュエルを、泉岳寺君がしっかりキャッチする。
その瞬間、眩い光が泉岳寺君を包み込む。
――やがて光が晴れると、そこには体操服とブルマー姿の泉岳寺君の姿があった。
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