第4話:ヒーローの決意とブレイザーキャノン

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「泉岳寺君……いいの! これはこういう戦いなんだから……。相手に恥ずかしい思いをさせて自分の願いを叶える戦いなの。私だって、自分勝手な悪者だよ!」 「その通りですわ。どんなに高尚な願いがあったとしても、他人にとっては犬の餌にもなりません。私達はみんな悪。それを分かっているだけ、アスミさんは偉いですわね」 アヤカは挑発的な瞳で俺を見る。 「だからこそ、私は悪の怪人に扮しているのですわ。威勢のいい男の子は嫌いではありませんけど、放置は危険ですわね。糀谷、やってしまいなさい」 「はっ!」 糀谷の表情が真剣みを増す。 おうおう、殺意がびんびん伝わってくるよ。 勝てないな。これは間違いなく勝てない。 だけど、俺の目的だけは果たさせてもらうぜ? 「小僧、わしの攻撃を受けて立ち上がったことは褒めてやろう」 糀谷が地面を蹴ると、次の瞬間には眼前に顔がある。 まったく……速すぎだろ、マジで。 「しかし、次はない。安心しろ、楽に眠らせてやる」 糀谷の拳が、俺の腹を抉る。 くっそ~~~! 相変わらずいてえええ~! だけどよ! 「くそがああああ!」 「なにっ!?」 糀谷の拳をまともに受けながらも、俺は奴の顔面にパンチを繰り出す。 しかし、俺の右腕は糀谷の左手によって簡単に弾かれてしまった。
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