監禁

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  *** 「ふふふ、もう許していただけるのかしら? ご主人様」 ひとしきり行為を終えてタバコを吸う俺を、玲愛が後ろから抱きしめてくる。 滑らかな肌が俺に密着すると、萎えたはずの劣情がむくむくと身をもたげてくる。 しかし、今は色々と聞きたいことがある。 俺は気を強く持って玲愛を引き離し、問いかけた。 「お前はいったい何者なんだ。どうしてあんなところにいたんだ?」 すると玲愛は、愉快そうに笑った。 「ふふっ、そんなの一つしかないじゃない。私はあの男の恋人だったの。だからあそこにいた。それだけよ」 「だったらなんで俺にこんなことを!」 「逆らったら殺されちゃうでしょ? そんなのいやだからよ」 ――違う! 俺は直感的にそう思っていた。 この女なら、もっと上手く俺から逃げおおせることができたはずだ。 それなのに、なぜ俺に監禁されることを選んだのか。 いくら考えても答えは見つからなかった。
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