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「大丈夫よ。私はあなたの味方だから。あなたが余計なことをしない限り、警察にもばらさないわ」
そう。俺が心配しているのはまさにそれだ。
この女は、手元に常にネット接続済みのパソコンを要求してきている。
その気になれば、いつでも警察に連絡できるのだ。
しかし、玲愛はそれをしない。
だが、この現状に飽きたらいつ手のひらを返すのかもわからないのだ。
更に、パソコンが無ければ一日一度のログインもしてはもらえない。
怖い。あんな男のせいで俺の生活が脅かされてしまうのが怖い。
この女がいつまで味方でいてくれるのかもわからないのに。
「何かまだ疑っているようね。いいわ、だったら……」
玲愛がにやりと口角を釣り上げる。
「あなたが好きな青山ゆかりさんを恋人にできるように協力してあげる」
なんだって!?
こいつは……いったいどういうつもりなんだ?
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