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「ど、どういう意味だ! なんでお前がゆかりのことを……」
「そんなことはどうでもいいでしょ? あなたは好きな女を奪うために殺人を犯した。素晴らしい愛ね。尊敬するわ」
玲愛が悪戯な笑みを浮かべながら、欺瞞に満ち満ちた言葉を返してくる。
おかしい。この女はおかしい。
いくらそう思っても、逃げることはできない。殺すこともできない。
頭がどうにかなりそうだ。
「仕方ないわね。少しだけネタバラシしてあげるわ」
そう言うと、玲愛は裸のまま慣れた手付きでパソコンの操作を始める。
「これが、あなたが殺した彼のTwitterアカウント。そしてこれが、彼の恋人である青山ゆかりよ」
見せられたパソコンの画面に、俺は息をのんだ。
画面では確かに、顔写真をアイコンにしたあの男が、ゆかりと仲むつまじく会話をしていたのだ。
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