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結局、部活を引退するとかしないとかは曖昧に。
「俺としては真咲さんにいてくれた方が助かるけど、いいの?」
アキにそう聞かれて苦笑いしか出来ない。
でも、彼も受験生なはずだから。
「藤井君は? やっぱりウインターカップまで?」
そう聞き返すとアキも少し考える素振りを見せる。
「悩んでる。俺は鳴海先輩じゃないし居なくなったって誰かが困るわけじゃない。寧ろ、2年の補欠から言わせれば早く辞めろよって感じだろうけど」
「そんなことはっ」
「うん、ちょっと被害妄想入ったかも。でも、引退したほうがいいのは分かってる」
「……」
「でも、今だけなんだよな。バスケに打ち込めるの」
そう、そうなんだ。
「幸い、志望校は合格圏内だしやりたいようにやるよ」
「うん、私もそうする」
「そっか」
「とりあえず志望校決めなきゃ」
「はっ!? そこから?」
驚くアキの声に美穂はやっぱり苦笑するしかなかった。
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