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「ノーです!NO!」
恐ろしい想像をしてしまった。制裁とか。リンチとか。よく見て俺平凡。我は平凡なり。大事だから二回言ったよ。
そんな俺が制裁なんて…リンチなんてあえば、確実に、病院送りになるよ。
それは絶対に避けたい!わが身はみんな可愛いと思うの!
ノーノー!とそれしか覚えてない玩具のように言った後、脱兎の如く逃げた。短距離は得意だ。50メートル…まぁ100までならいける。
体育で速いからって力を抜いてる俺が、そりゃあもう逃げるために全力疾走!そのまま会計様を置いてどこへとでもなく走り去った。
「ほーんと、面白いこー」
そんなことを、会計様が楽しげな表情で呟いてるとも知らずに。
――――――
「あ゛~…疲れた…」
久しぶりの全力疾走。死んだおばあちゃんが見えた気がしました。
おばあちゃんが来るな!って般若のような顔でいったので逃げてきました。
「いやでもあの判断は正しかったはずだ。うん」
誰にいうでもなく、ひとり呟く。
別に寂しいやつとかじゃないから!!!
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