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「わーいやったぁ!」
「いいのか?沢野も…」
はじめ、俺、徹を順に見ながらすまなそうに聞いてくる御堂先輩。
この人が実はゴリラみたいなやつらをのしていくなんて、想像が未だにできない俺である。
話し合いで解決しそうなのに。
「俺はー、幸太がいいならぜーんぜんいいですよぉ」
背中に乗っかるみたいにする徹のせいでちょっと前のめりになる。
倒れないようにしっかりと足を踏ん張りながらこっくりうなずいた。
「だから、みんなで食べましょ?はじめの料理は世界一なんですから!」
そういえばはじめは照れてたけど、でも嬉しそうだった。可愛い。
それから皆ではじめの部屋に入って、はじめが作るのを喋りながら待ったり、手伝いにいったり。
あ、俺は悲惨なことになるからしてないけど…。とにかく騒がしくて楽しい夕食になった。
――――…
騒がしい夕食から2時間くらい経過した。
御堂先輩と島崎先輩とはじめは、仕事のことで話がどうの、とか。
部屋にいてもいいって言われたけど、移動するよりはじめの部屋にそろってるんだからきっとそこで話したほうがいいし…邪魔するのも悪いから、俺は徹の部屋にいた。
部屋にはどうも戻りづらいのだ。
朱雀君はもう、ご飯食べ終わって戻ってるかな?朱雀君だけならまだいいけど…生徒会の方々がもし、まだいたら、俺はちょっと帰りづらいのである。
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