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「時給安いな…」
パソコンをたちあげバイト求人サイトを確認するも時給はどれも安い。ハッキリ言って一ヶ月持たせられるかも解らない。
やっぱ不景気が影響してんのかね?
「ん?これ…時給のってない。」
サイトを適当に漁っていると一つ時給が記されてないバイトがあった。
「サポート充実し過ぎだろ。居座れるぞ。」
時給が記されてないバイトは住み込み可能なうえ、雇用者には嬉しいサポートが全てのっていた。
これは所謂当たりクジじゃないのか?
「思い立ったら吉日だ。」
俺は迷わずマウスカーソルを運びダブルクリックをした。
『アクセス承認。ヨウコソ。キルティング・スフィアヘ』
機械的な合成音声が流れパソコンの画面が眩い光を発し俺はその光に飲み込まれた。
その日俺、"一宮 一人(イチミヤ カズト)"の存在は地球上から消えた。
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