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その頃。
「凛ごめんな。あんまり無理することないから」
優しい慶太の眼差しを受け凛の頬っぺたは熱を持つ。
「いえ。ちゃんと呼べるようにします、け、慶太……」
「……っ」
可愛すぎる凛の反応に慶太は今すぐ抱き締めたい衝動にかられる。
「やっぱりいい……」
「え……」
いきなりの否定的な言葉に凛は慶太を見上げた。
「ベッドの中で呼んでくれたら、それでいいや」
耳元で囁くように言うものだから、
「……っ」
結局凛の口から言葉は何も出てこない。
「俺の部屋、行こうか」
極上の笑顔は、頷く以外の選択肢を全て消去した。
捕捉A、勝手にどうぞ。
おわり
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