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「何言ってるんですか、ニーナさん。懇切丁寧に、城について教えてくれたのは、ニーナさんなんですよ? 恩人を呼び捨てなんてできません」
「しかしですね…」
押し問答が続くなかで、ニーナさんが軽くよろめいた。
見ると、シャナとグンジョウが彼女にタックルしている。
「ニーナ、おはよーっ‼」
「おはよう、ニーナ‼」
「おはようございます、姫、殿下。それで、あの…」
ニーナさんは戸惑い、あたしの方を見た。
あたしは苦笑し、二人に呼び掛ける。
「シャナ、グンジョウ? またやったわね?」
二人の姿が完璧同じになっていた。
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