神社

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神社の近くまで行き。石段に座る。 「あの先輩…高峰先輩とはまだ付き合ってるの?」 僕は突然なんて事を聞いているんだ。 もっと違う話があるだろう。 僕は心の中で葛藤していた。 すると彼女は、 「え、はじめから付き合ってないよ?」 その答えに僕は目を丸くした。 「え…だって、2年前夏祭りに一緒に来てなかった?」 なんとか声を絞りだし、質問した。 「あー、あれね。先輩に誘われただけで付き合ってないよ。」 そう言われ、僕はほっとしていた。 「え、なに。みー君嫉妬してたの??」 彼女が顔を近づけてくる。 「ば、馬鹿。そんなわけないだろ。」 僕は照れながら言う。おそらく耳まで真っ赤になっているだろう。 「なーんだ。つまんないのー。」 「そう思ってくれたらよかったのに……。」 「え、最後なんて言ったの?聞こえなかった。」 「別にー。なにも言ってないよーだ。」 彼女は少し怒っているように見えた。 そしてそっぽ向いてしまった。 その仕草。相変わらずだなー、可愛らしい。 僕はさらに真っ赤になった。 すると彼女はこっちを向き満面の笑みだ。 「な、なに??」 僕は尋ねた。 「えへへー、みー君今や可愛いって言ったー。」 !?僕は声に出して言ってしまったらしい。 「え、あ…うぅ…///」 上手く声が出せなかった。 「そういえば、みー君猫飼ってるんだっけ?今度見に行っていい?」 「あー、猫は去年亡くなったんだ。」 「あ、そうなんだ。なんかごめん。」 彼女は申し訳なさそうな顔をする。 「いや、別にいいよ。今は別の動物を飼っているんだ。」 「え、なに?また猫ー?」 「違うよ、犬だよ。」 「みー君猫好きじゃなかったっけ?」 「前はね、今は犬が好きになったんだ。」 「そういう、ちーはなに飼ってるだよ」 「え、私?私はねー。猫飼ってるんだっ。」 「!?ちーは犬好きだっただろ?」 「うん、でも猫も可愛いなーって。」 「…誰かの影響でね///」 彼女の顔も真っ赤だった…。 今年は良い年になりそうだな。 僕は心からそう思えた。
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