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学校への道をとぼとぼ歩く隆人
背中に哀愁を漂わせている
『今日、本当に俺の誕生日…か?』
ケータイの画面には、7月21日…合ってるよな
って事は…母さんが純粋に息子の誕生日を忘れた…のか…
酷い…酷い…酷いよ母さん…
すると、前方から可愛い女の子がボールを追いかけて遊んでいる
『(可愛いなぁ…ん?)』
よく見ると、女の子の後ろに変な奴がいた
するとその男は、女の子に向かって包丁を握り締め突進している!!
「いや!!助けて!!誰か助けてー!!」
隆人は走り出した、勿論女の子の元に
『あぶねぇ!!このやろ!!』
隆人が拳を男の顔面に叩き込むのと男が隆人を刺すのは同時だった…
バキッ!!グサァ!!
隆人の身体がゆっくり地面に倒れた…
『(ん?そんなに泣くなよ…可愛い顔、してんのにさ…)』
隆人の側で泣く女の子
騒ぎを聞いて集まる大人達
『泣く…な…怪我わ…ねぇ、か?』
女の子は頭を大きく縦にふった
『よ…かっ、た…』
こうして神峰 隆人の短い人生は幕を閉じた…
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