巨大な顔

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『手前のシルバーの石板が、現世の豊君の物よ。 普通の人の石板は赤い紋様が、うっすらと表面に現れている。 ところが死ぬと石板に顔のレリーフが刻み付けられるのよ。 普通は1センチぐらいのレリーフだけど、 スペックホルダー(特殊能力保持者)のレリーフは5センチから50センチぐらい青白く浮かび上がっているわ』 『そうすると僕の石板には、レリーフはまだ刻み付けられてはいないんだね』 豊が明美に尋ねた。 『自分で探して見れば?』 明美が意味深な笑みを浮かべた。
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