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豊は螺旋状に並んでいるシルバーの石板を調べに近くまで行った。
(……あっ、自分にそっくりのレリーフが?
でも他のレリーフと違う)
『明美さん。
前世のはシルバーのレリーフで青白く光っていて、現世は赤い紋様だったのでは?』
『そうよ。
死ぬと石板に浮かび上がっている赤い顔の紋様が、シルバーのレリーフに変化するのよ。
豊君は一度死んだのよ。
でも不死のヴァンパイアとして甦った。
だから透明なレリーフが赤く輝いているのよ』
明美が豊に答えた。
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