もしも無人島行くとしたら

無人島に行ってみませんか？

その広告には続いてこうかかれていた。一週間合宿のような感じで来てみてください。実験に参加していただいた方にはお礼に50万円差し上げます。
専らこんな怪しい話に乗る気はなかった。しかし夏休みを棒には振りたくない。だからといって棒に振らないチャンスはない。だからこそこの話に興味が沸いた。どうせ暇だし…そのワンフレーズになんだか吸い込まれて行くような気もした。しかも50万。バイトもしていない高校生にとって50万は小遣いの領域を越えて武器だ。無駄遣いしようにしきれないだろう。夏休みを棒に振らずにしかも50万。この時既に俺の指は申し込み書にサインしかけていた。