1の人格

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「…悪魔何てこの世に存在しない。でも…パパの奇妙な死には関わってるのだろうか…」 カイルは飛び出したその足で薔薇園の入口に無意識の内に来ていた。 「おや…珍しいカイル様…お散歩ですか?」 メイドの一人…フランが丁度使いでバラ園を通り抜け戻ろうととしていました。 「フラン…お前はここの屋敷に来て長いよな?あの奥の塔について何か知ってないか?」 不思議そうに僅かに首を傾けて言いました。 「私は何も…近づく何て滅相もありませんから」 にっこりとまるで人形のように微笑んで答えました。 「…そうかなら良い」 まるで振り切るようにカイルは薔薇園の門をくぐり抜けて行きました。 「変なカイル様…」 …暫くしてカイルは背後の屋敷を見上げて薄ら寒さを覚えて一気に駆け出した。 カイルが薔薇園の奥に消えてから暫くすると…執事のジョセフは旦那様の寝室に飾る薔薇を摘みに薔薇園に現れました。 手にはハサミを持ち枝振りの良さげな薔薇の花を2、3本摘み棘を器用に外して屋敷へ戻る途中で、メイドのフランに会いました。 「ジョセフ…こんにちは花摘みですか?」 「あぁ…フラン旦那様の寝室にと思いまして」
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