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「どうしてって……そうですわね、私も考えたことありませんでしたわ、普通に力になりたいと思っていたというか。改めて聞かれればどうしてなんでしょう」
と考え込むように腕を込み、
「……そう、きっとワクワクしたからですわね」
と屈託ない笑みを浮かべた。
「ワクワク?」
ポカンとする美優に、瞬も強く頷いた。
「分かる、すげーワクワクしたんだよな」
「そうなんですの。規則だらけしがらみだらけの退屈で単調な毎日。美優さんの秘密と目標を知ってすごくワクワクしたんですの。そしてなんとしても力になりたいって」
「俺もだな」
目を輝かせてそう言う弥生と瞬に、美優は言葉を詰まらせた。
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