第5話 作戦開始!

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撫子賞を獲る前はここでこうしてお茶を飲んでいたら、男子生徒が上品に話しかけて来てくれたというのに。 ハァ、と息をついていると、 「何を読まれているんですか?」 という声が耳に届き、驚いて目を開いた。 ……そうだ、こんな感じに話しかけられていた。 そして時に人目を忍んで、イケナイことをしてしまったりもした。 撫子賞を獲った今は男子生徒も恐れをなして、まったく近付いて来なくなってしまったけれど。 ドキドキしながら顔を上げると、まさに王子を思わせる美形が目に飛び込んで来た。
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