5708人が本棚に入れています
本棚に追加
「規則だらけしがらみだらけの退屈で単調な毎日でしょう?
撫子賞受賞してから更に息が詰まってますよね?
そういうストレスを全部忘れて、甘いひと時を送りませんか?」
そう言って再び手を握る。
「あなたが自分を解放できるのはこの学園にいる短い間だけ。
この学園の外に出たら、更に取り繕ってこの先の人生を生きて行かなきゃならなくなる。
ここにいるわずかな時間、ちょっとしたやんちゃな経験は自分にとって大きな強みになるかもしれないよ?」
ニッと笑ってそう言う瞬に、クラクラ眩暈を感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!