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早朝の校舎の出入口はひとつだけ。
管理人に「朝練です」と伝えて、三人は誰もいない静まり返った朝の校舎に足を踏み入れた。
歴史のある校舎は基本的に木造で、磨かれているものの歩くとギシッと音が響く。
しかし階段は大理石で出来ていて、宿舎同様明治や大正の建物を思わせた。
「……寮も校舎も古いよね」
校舎を見回しながらそう漏らすと、静流が小さく頷いた。
「明治に建てられたそうだから」
「うん、前に教えてもらった。歴史があるんだね」
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