第5話 作戦開始!

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早朝の校舎の出入口はひとつだけ。 管理人に「朝練です」と伝えて、三人は誰もいない静まり返った朝の校舎に足を踏み入れた。 歴史のある校舎は基本的に木造で、磨かれているものの歩くとギシッと音が響く。 しかし階段は大理石で出来ていて、宿舎同様明治や大正の建物を思わせた。 「……寮も校舎も古いよね」 校舎を見回しながらそう漏らすと、静流が小さく頷いた。 「明治に建てられたそうだから」 「うん、前に教えてもらった。歴史があるんだね」
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