哀愁─その始まりは

3/14
前へ
/39ページ
次へ
今日は150年目。150歳になった。 生まれてきた時期は春だと、僕が生まれてきたのを見ていた鳥が教えてくれた。 それと、桜という美しい花が咲き乱れ、暖かな陽気で心地好い。 君は丁度良い季節に生まれてきたんだと言うことも教えてくれた。 聞いた時は、そうなんだと嬉しくなった。 教えてくれた優しい鳥は今はもう何処にいるのか分からない。 死んでしまったのかもしれない。 僕はその鳥とお話がしたくて、美しい花と言っていた桜を毎年この時期になると行くんだ。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加