17人が本棚に入れています
本棚に追加
「確かに美しい花だね」
桜の木の下で見上げる。一人、呟いても聞いている者はいない。
寂しい。寂しいけれど、これが僕の定め。一人で生きていかなければいけない。
「これから、後何年間僕は生き続けて行くのだろうか」
100、200年と歳を増やしても僕は生き続けて行くんだろう。
死に行く者達をこの目で見ていく。僕はそれを見たくない。
折角、仲良くなった鳥や動物達は僕を置いて勝手に死んでいくんだ。
僕は無くす。大切な友達を。悲しいと思うけれど自然の摂理だから仕方ない。
最初のコメントを投稿しよう!