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電話を切り病室へ行くとかのんが目を覚ます
「お姉さん、ずっと付いててくれたの?」
「当たり前じゃない。困った時はお互い様よ。それより気分はどう?」
「夢を見たの。まだ私が中学生だった頃ね、慶次ってばめちゃめちゃ悪くて。だけど、弱いものいじめは絶対しない人だったんだ。男気があって格好良かったなぁ。凄く懐かしくて…そしたらね、急に場面が変わって一人の赤ちゃんが泣いてるの。泣かないでって抱っこしてもあやしても泣き止んでくれないの。きっと、お姉さんが前に言ったようにあの泣いてた子はチビカノンなんだと思う。ママ泣かないでって泣いてたんだと思うの。」
「かのん、今は何も考えちゃダメ。もうすぐ旦那も来るわ。」
「お姉さん、慶次に教えたの?会いたくない」
泣きながら言うかのんにお姉さんは
「ここに居るとは言ってないけど直ぐに来ると思うわよ。」
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