11305人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
ふて寝。
そんな俺の姿を壁に背中を預けたまま成田が固まっている
「なにしてんの」
早く来いよ。
そう口には出せないから、成田のほうを見てそっと足首に指をはわす。
本当は引き寄せたいのに、やせ我慢
――なんか、俺だけばっかりだろ
「……」
身動きひとつしない成田と、視線が交わる
――黙ったまんまの、成田。
「あいてるけど? ここ」
我慢ならなくて、足首を触っていた手をはなして、狭いベッドに手を広げる
な、の、に。……だ
「……あ、シャワー」
はぁ?
「朝に一緒に入ればいーだろ。早く。ねみーの」
何なんだよお前
イラついてそう言い返したら、パフっと胸に飛び込んできた成田。
おま……
毎回、反則。
その行為に、無意識に唇を重ねる。
あー……。
まいる。
最初のコメントを投稿しよう!