衝動

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どうしたって、なにしたって 可愛くて仕方なくて 捻り潰したくなる、この衝動。あ、いや。 小さくして持ち運べたらいーのに、とか。 静まり返った部屋の中、互いに沈黙。 小さな呼吸音すら響く狭い空間 しばらくしたら廊下から話し声がしてきた。 はっきりと聞こえる、声 ガチャっと音がして、それはとても近くでした音のように耳に響く ビジネスホテルなんてそんなもんで、当たり前すぎて気にもならない ――なのに、だ 「きっ……結構、響きますね」 ポツリ、と。 成田が呟いた ……ふはっ 「ああ、お前うるせーからな」 そういえば。 ってそんなん気にしてなかったから、面白くてからかうようにそう言ってみた 「……」 静かに、俺の脇の下に顔を埋める成田 「いいんじゃねーの」 「……」 今さら。
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