11304人が本棚に入れています
本棚に追加
あわてふためく成田の声
ちょっとの間聞けてなかっただけなのに、その声が耳をくすぐる
引き寄せた身体から手を小さな顔に移動させて、勢いよく引っ張って、おもむくままに、
強引に。
ふさいだ、唇。
ふはっ、と離れたスキに、成田が息をいっぱい吸い込む
全然、
「――だな」
「……え?」
なんか、つまんねーの。
成田から感じる余裕
全く、足りてなくて余裕ナイ、俺
なんで
なんでもっと。
甘えて来たら、いーだろ。
がばっと身体を起き上がらせて、自分に股がる成田と御対面。
だから、つまんねーの。
「寝れない」
「ね、眠い……で――」
お前はなんで寝れんの、逆に。
最初のコメントを投稿しよう!