衝動

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あわてふためく成田の声 ちょっとの間聞けてなかっただけなのに、その声が耳をくすぐる 引き寄せた身体から手を小さな顔に移動させて、勢いよく引っ張って、おもむくままに、 強引に。 ふさいだ、唇。 ふはっ、と離れたスキに、成田が息をいっぱい吸い込む 全然、 「――だな」 「……え?」 なんか、つまんねーの。 成田から感じる余裕 全く、足りてなくて余裕ナイ、俺 なんで なんでもっと。 甘えて来たら、いーだろ。 がばっと身体を起き上がらせて、自分に股がる成田と御対面。 だから、つまんねーの。 「寝れない」 「ね、眠い……で――」 お前はなんで寝れんの、逆に。
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