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好きなんて言っといて、全然そんなの伝わらない
さっきまであった確信もすぐに薄れて
――しかも
熱が冷めたみたいに、淡々とした成田の余裕がつまらない
俺は全然、そんなことないのに
――向かい合った体勢。
俺から視線をそらして、成田はそ俺の肩に顔を埋めた
まさか、眠いの、マジで
「寝んな」
耳元に唇をあてて、思わず本音。
もうちょっと、ほら
なんか、あんだろ?
「イチさんのせーで今日も寝れない」
うもれた肩から成田の声が響く
「ナンデ俺のせーなんだよ」
なんで?
なにそれ。
「昨日、あんなこと言うから。」
ボソッ、と呟いた、声
「は?昨日、なんだよ」
昨日って何だよ?
俺、なんか――
「一緒に。って」
「んあ?」
――言ったっけ?
「一緒に。寝ないの、って、言うから。」
拗ねたような声。
――へ?
「ふはっ、なに? お前一緒に寝たかったの?」
突如みなぎる、
俺様思考
成田はやっぱ
こうじゃないと
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