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ふは、っと柔らかく吹き出したその笑顔に
不覚にも、
嬉しくてにやけそうになった
そう、この笑顔が欲しくて
この、笑顔が見たいのに
どうしても照れ臭くて、全部がさらけ出せない
失いたくなくて
手放したくない想いが強すぎて
きっとこんな俺を知ったら、成田は
｢要らないならいいですけどね、別に｣
ツン、とした
余裕の顔で
成田は囁く
｢そーなの？｣
ちょっと淋しくなって、つい口からポロリ
｢そうなの、って、何言ってるんですか？さっきから｣
成田がどうしようもない、といった顔をして俺を見て
内心、焦る
――あー、なんで、俺
こんなあまのじゃ……
｢私は、ずっと好きですからね？
――イチさんの事｣
ズドン、と
落ちた。
成田の、攻撃。
――ああ
｢お前、バカだろ｣
｢……｣
それしか、言えないのか俺
嬉しくて
｢いいんじゃねーの｣
｢……｣
｢それで｣
こんなに、舞い上がる自分。
きもいな、これは絶対
顔に出したらダメだわ
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