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時間ない、とか言っておきながら
俺の腕から抜け出そうとしない、成田。
なんだよ、素直じゃないな、お前。
「イチさん、お風呂は、夜に入りましょう?」
……おい。
「……しょうがねーな」
これ以上、さすがに粘れなくて。
不本意ながら、諦める
「また五木さんが、怒り狂いますよ」
「んあ」
はぁ、五木のオバハンなんか知るかよ
グダグタしながら、まだ成田の体温を手放したくなくて
動こうとしない、俺。
「いつまでこーしてるんですか」
「そーなんだよな」
図星。
見透かされて
余計、動けない。
仕方ねぇだろ!!
こんな風にしか、出来ねぇんだよ
なんでか、成田の前じゃ
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