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軽々と腕の中に成田が収まって、勢いのまんま成田の体を自分の部屋のドアとの間にはさみこんだ
「んなもん、コッチでいいだろ」
「……き、着替え――」
「無理、お前逃げたら、逃げっぱなしだろ」
――なんなんだよ
「……」
「ここにいろ」
もう
一時も成田を手放したくない
「なん――」
戸惑う成田を自分の身体に閉じ込めて、開いた、扉。
部屋の入り口はすごく狭くて、壁との間に成田をとじこめた
「お前、なんなの?」
「――え」
こんなに、振り回しやがって
「居ればいいだろもう」
――最大限の、本音
ずっと、ずっと。俺の側にいたらいいだろう?
身体に歯止めがきかなくて、
目の前にあった柔らかな唇に吸い寄せられるように自分の唇を重ね合わせた
ああ、もう。
プッツン。
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