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互いの裸を曝け出すのも初めてかもしれない。
俺は筋肉質でもないから、どちらかといえば貧相な身体。
塚口さんはジムで余計な肉は削いで、男らしい分厚い身体。
脱ぎ終わって、無言で見つめ合う。
視線は徐々に下に移動して、
おっぱいも無けりゃ、胸板とも呼びたくないぺらぺらの俺の胸部へやって来た。
男やと、大抵本能的におっぱいを求めてる。
きっとあんたも、ほんまはそうなんやろう。
揉みたいんやろう。
埋もれたいんやろう。
「ん~、でも摘まめるからええんちゃう?」
「え」
あっけらかんと塚口さんは言い放つ。
「男も乳首いじったりするやん…あれ?あれ?違うっけ?」
「ちょ、勝手に照れないでください」
「えっ、だって俺だけの偏った情報やったら…嫌やん…!」
「偏って、は、無いと、思いますが、どうでしょーね!?」
あかん、変なテンションになってきている。
服を脱いだ時に、完全に押し倒されていた状態からは少し起き上がっていたので、相手が近い。
されっぱなしも癪なので、
俺から塚口さんにキスを仕掛ける。
まだ舌を絡めたりなんかは、どうすればええのか判らんから、そっと触れあうだけでいい。
肩口に手を添えて、輪郭に、首筋にと、ほんの少し吸うようにして唇を這わせた。
調子乗ってるかな
だって、嬉しくて仕方ない。
好きで好きでしょうがないあんたに、触れてもいいなんて
俺が自由に動いている間に、塚口さんの手は胸の突起に辿り着いて、
まず親指で形をなぞる。
初めての感覚で、息をのんだ。
そして今度は摘まみ上げるように、力を込めて触れてくる。
「…っ」
「どうよ」
「こそばい、です」
「嘘つけぇ、悪くは無いやろぉが」
触れられる度に、その箇所が熱く感じる。
火がともるのだ。
ほんの僅かな面積なのに、どうも意識がそっちへやられる。
同時に、もう一方の手は再び俺の脚の間に差し込まれた。
休むことなくいきり立ったままのそこは、正直限界が近い。
「ん、あ、ぅっ」
「ん?ほら、俺のも、やってくれるんやろ?」
「あ、はい、そうやった…」
余裕そうにあんたはずっと笑顔や、憎たらしい。
でも、そんなに潤んだ目も、
熱い息も、
見たこと無くて(酒抜きで)、
包み込むように握って、先端に向かって強めに扱く。
瞬間、塚口さんが目をぎゅっと瞑って快楽に耐えようとした。
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