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「さあて、それじゃあ次に行こうかな」
ゆかりは笑顔のまま、その場を離れる。
私は何も言えずにその後ろを付いていく。
やがて彼女が辿り着いた場所では、下山ありさが大人達から糾弾されていた。
「こんな時間まで何をやっていたんだ!」
「ごめんなさい、梓ちゃんと約束してて……」
「えー。そんなの知らないよー」
「人のせいにするんじゃない!」
ありさの約束というのは本当なのだろう。
しかし、それは虚偽にされてしまった。
梓の……いや、おそらくはゆかりの手によって。
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