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フンフン~♪ 蛇口を捻り、シャワーを浴びながら聞こえないぐらいの鼻歌を唄う 泡で身を包み込み全身をくまなく洗う お風呂って何て素敵な空間なんでしょう 頭に泡を乗せてちょっとしたヘアーアレンジ なんて素敵なイメチェン 「湯船浸かり忘れたから俺も入るわー!」 「ギャッ!」 突然開いた扉と声に驚いて全身が跳ねた 「ちょっと!!」 「ぶっ!お前小学生みたいな事すんなよ!何だよその頭!」 「何考えてるんですか!出てって下さい!!」 「いーじゃん」 「あっ!」 騒ぐ曽我を無視して湯船へ 「あー温かい」 急いで泡を流し…… 「いいね~ジワジワと肌が見えるのって」 「見ないで下さい!俺はもう出ます!」 隆弘に背を向け頭からシャワーを浴びた 「泡ついてるけど」 「構いません!ってちょっと!」 「お前も入れ」 風呂を出ようとした曽我の腕を引っ張り、無理矢理湯船の中に入れた瞬間お湯が溢れ出た 「……せま。やっぱ二人で入るとこうなるよな」 「離して下さい!!」 「暴れんなって!余計にお湯が減るから!」 バシャバシャと音が響く風呂場 「観念しやがれ」 「無理です!!んんっ!!」 暴れる曽我を押さえ込み無理矢理キスした 「……っ」 漸く大人しくなる曽我の体 「……嫌がる割には反応してんだ?」 唇を離して曽我の体を後ろに向かせギュッと抱き締めた 「……考えられない」 「え?何?」 ボソッと呟いた一言 湯船の中は確かに温かくて気持ちいい。だが何故隆弘と一緒に入らなくてはならないんだ ……でも何だか落ち着く 「狭い。もっと俺に引っ付けよ」 「嫌ですよ!ってか上がります!」 「ダメ」 再び曽我を押さえ込んだ 「……なぁ」 「何ですか変態ホラ吹き」 「……まぁいいけど。それより聞きたいんだけど、お前ってまだ受けとか攻めとかこだわってる系?」 「貴方に語られる筋合いはないです」 「はいはい。お前が攻めだと下手クソ過ぎるんだよな……だから考えたんだけど、俺が攻めになってやってもいいけど?」 「はぁ!?」 慌てて立ち上がろうとしたがまた押さえ付けられた 「ちょっ!どこ触ってるんですか!!」 「静かにしろよ」 「……っ」 手で刺激された 「……取り敢えず出るか。のぼせる」 途中でやめ、隆弘は顔の赤い曽我を置いて湯船から出た .
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