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芸能人とデート……
たかだか一般ピーポーの俺がそんな夢見たいな事……
ファンの人達からすれば誰もが羨むユキさんとのデート
そんなデートをたった数時間だけでも俺はしてしまった。しかもはっきりと好きだと言われて……
「ずっと手を握られたって?」
『うぅぅ……っ』
「他は?何処触られたの?」
『さ、触られてねーよ!ああっ……!』
ユキさんと別れた後、家に帰るかと思いきやそのまま近くにあったホテルへと強引に連れ込まれた
部屋に入って直ぐに大きなベットの上へと押し倒され身動きが取れないまま服を剥ぎ取られ……
「憂の馬鹿。だから言ったんだ、行くなって……」
『ぅ……』
「俺がどれ程心配していたか本当に分かってる?確かに元はと言えば俺が悪いのかも知れないけど……あいつはこれで諦めるって言ってたんだよね?俺はそうとは思えないよ」
『だ、だってそう言ってたから……っ』
「やっぱり行かせるべきじゃなかった。あの野郎、ますます憂に深入りしやがった」
『え?……んんッッ!』
押さえ付けられ無理矢理口を割られて朔夜の舌が……
「…………はぁ」
ぎゅっと抱き締められたと思ったら朔夜が深い溜息を吐いた
「憂のバカ」
『……そーだよ悪りぃかよ。どーせ俺は馬鹿だよ』
「開き直らないで」
『……』
今度は優しいキスをされた
朔夜の首に両腕を回し俺は言った
『俺は大丈夫だよ』
「俺が大丈夫じゃない」
『もうユキさんと会う事もねーよ。……多分』
「その多分がどれだけ俺を不安にさせるか分かる?」
『あはは』
「笑い事じゃないよ全く……」
朔夜に頬を優しく撫でられた
「憂をポケットに入れてずっと肌身離さず連れ回せるようになればいいのに」
『何だそれ』
「誰の目にも触れないで俺だけが憂を見れて俺だけが憂に触れて憂の全てを俺だけの物に出来ればこんな思いはしなくていいのに」
『……ごめん。心配したよな』
「うん」
『ごめんな』
朔夜の頭を引き寄せ、今度は俺が朔夜にキスをした
『でも朔夜も悪いんだからな。直ぐ手が出るクセ何とかしろよ』
「無理。や、あれは誰でも手が出るでしょ?寝てる憂の横に居るんだよ?寝室しかも!」
『そりゃそんなの見た瞬間、は?ってなんのは分かるけど……理由があったんだし、ってかこの話はもういいだろ?』
「理由がどうであれ許さないし。お願い憂、もう不安にさせるなよ」
『……頑張る』
「もう……」
それからそのままホテルでめちゃくちゃ抱かれた
俺にユキさんの匂いが移ったのが相当嫌だったみたいで……
『はぁっ……はぁ……ふ、風呂入れば匂いなんか直ぐ消えるだろッ』
「ダメ、許さない。憂の全部が俺の匂いになるまでずっと抱く」
『んっ……っ!は……ぁあッッ……ッ』
「こんな顔、他の奴に見られてたまるか」
『み、見せる訳……んあッッ!』
「憂……っ」
『……ッ』
まさか、このままホテルに宿泊するはめになるとは思わなかった
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